噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
『何もないよっ!ムカツク事ばっか言われるし…』

『そーか。晴弥くんも照れるならもっと他に表現があるのになぁ。小春はお母さんに似て愛くるしいから』

それこそ晴弥が聞いたらギャハハだよ。

笑い死にするんじゃないぃ!?

どぉ見ても、あの態度は照れの裏返しじゃないからっ!

本気でいじられてるもん。





うわ。思い出した。

今日の体育…。




また明日も知らない人にいっぱい話しかけられるのかなぁー。

…ふぅ。

『あ~あ。お母さんも翼も…早く帰って来て欲しいな』

学校であった事、いつもみたいにお母さんに聞いて欲しいよ。

『そぉだな…。小春、晴弥くんが自由なのは…あとしばらくだしな。後悔しないよう、意地を張らないで正面から向き合いなさい』

あと…しばらくかぁ。

そーだよね。

晴弥が自由なのは、あと少し。

ソロ活動が本格化して、寮に戻ったら…

もう高校生のフリも終わりなんだよね。





意地張らない…か。






『お父さん、ありがとう』

『あぁ。…………パパ~。小春っ?』




…ん?



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