噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「だって…晴弥と仲良くしたいよ。ちょっとは優しくしてよぉ…」

私がそう言うと、晴弥はフーッと大きくため息をついた。







立ち上がり、私の前までやってくる。

うわ。

優しいヒロの顔だぁ。




晴弥にはさっきあぁ言ったけど、やっぱり…ドキドキしちゃう。

でもきっと、スキとは違うよね?




「ぶぁ~っか。オレは万人にイジワルなんだよ。優しいヒロ?んなもん、テレビの前だけだっつの」

ニヤッと口端を上げ、

つん、と頬を押される。

う…。

やっぱりイジワルは素なんだね。






「それでも…優しく、して?」

ダメ元で晴弥におねだり。

じーっと見上げていたら、イジワル晴弥の顔が

少しほころんだ。







「優しくしたら…マジで惚れんぞ?」






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