噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「ひ…ひぃっ…ひ…」

声がうまく出ない。





ヒロ!!って、言いたいのにぃ…。






なんで、ここにヒロがいるのぉ!?

えっ…

夢ぇ!?






パチパチとまばたきする私を、彼は

真顔で見つめている。





お肌が…陶器のようです。

ツルツルで、目はくっきり二重で、通った鼻筋に艶々の唇、柔らかそうなフワッとした髪。

真顔でも素敵過ぎるその美貌…。




素敵ぃ~っ!




夢なら、抱きついていーよねっ。

フローリングで足を滑らせつつも、彼に寄って行くと

彼は慌てて起き上がり、近づく私を、その…長い足で遮った。

「それ以上近づいたら…蹴る」





ヒロの足裏が軽く私のお腹にあたる。

え…と。

何?

この状況…。




< 13 / 180 >

この作品をシェア

pagetop