噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
ヒロが…

蹴るって、言った?




「あのぉ…」

少し動いた私を、彼は睨みつけてくる。






「近づくなって言わなかった?オレ」

「言いました…」

「わかったんなら、あっち行けよ」




顎でしゃくられ、リビングを出て行くよう促される。

「あのぉー。ここ、私んちなんですけど…」

「知ってる。だから、あっち行ってくれる?」





ヒロ?

え、夢だよね。

じゃあ…あの解散も夢っ!?




やったーっ!

やっぱり抱きついちゃお。





バッとヒロに近寄ろうとすると、

お腹にグイと食い込む足。

蹴られはしなかったけど、完璧足で距離を保たれてる。

「ぐぅ…。ヒロぉ…」

「…ヒロじゃねぇ」





ヒロじゃないの?

えっ、そっくりさん!?




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