噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「早く書けよー。腕ダリぃんだって」

私の目の前に吊り下げた紙切れをペラペラと揺らす。

「あのぉ…何のつもりですか」

「何のって。自己防衛じゃん。ブータン、高校生だろ?ベールに包まれたオレの素性、お友達につい喋っちゃったぁ~じゃ、困んだよ」

「つい喋っち…。えっ、何を?」

「サインしないなら…とりあえず、押せ」





ぎゃ。

どこから用意したのか、朱肉を私の親指に押し付け

そのまま紙にぺたり。











小春。

悲しいかな、

綺麗な顔の変な男に

無理やり、誓約書にサインさせられました。






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