噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「もおっ!お父さんっ。彼はね、ヒロって言うの。それに、高校生なんだからビールはダメです~っ!」


私がギャーギャー言ってると、お父さんはヒロと顔を見合わせ、二人で笑っていた。


な…何その。私だけ仲間外れみたいな雰囲気。


「…だな。小春にも、彼へのイメージってもんがあったんだったな。お父さんが悪かった。

で、晴弥くん…小春にまだ話してないのか?」


お父さんはヒロと私を見比べる。


話してないって、何を?


「明日時間があったら話そーかと思ってて…」


「そうか。…まぁ、しばらく一緒に住むわけだしな。できれば、隠し事はない方がいいかもな。小春は信用できる子だから」


…じーん、と胸が少し熱くなった。お父さぁん。


もっと、私のフォロー…してねっ。





しかもヒロ。


今日あれだけ時間あったのに!


何も言ってくれなかった。



< 26 / 180 >

この作品をシェア

pagetop