噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
wana3
次の日
「椎名ちゃん、おはよぉ」
「小春~。今日も顔色いいねっ」
嘘ぉっ!
「やつれてない?昨日ねぇ…あいつホントひどかっ…」
ゾクゥッ!
何なの、今の寒気は。
キョロキョロしてると、顔の横にヒュンッと何かがかすめた。
「やだーっ!ヒロ、危ないよぉ?」
ヒロ…?
声がした教室の後ろの方を見ると、晴弥がうちの制服を着て…
我が物顔でなぜか私の席に座っている。
周りにはもちろん、クラスの女子。
…うわぁっ!何でここにいるのぉ?
しかも、制服がまるで衣装のよーだよ。
放つオーラがハンパない。
とても凡人には見えないよね。
…昨日晴弥が言ってた、
オレが普通にしたくても、周りがほっとかないっていうのは
頷ける気がした。
って、認めてる場合じゃなーいっ!