噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
知らない人に話しかけられる度に、初めはビビってたけど、

次第にだんだん動じなくなってくる。

最後には、小春で~す。どおも。…なんて、愛想笑いの一つもできるよぉになっていた。





声かけられた途端、反射的に笑顔になる自分が怖いよぉ。






家までの帰り道。

また、誰かに声をかけられた。







「こぶたチャン」


…こぶた?


あ、じゃあ私の事じゃないよね。








振り向かず、無視してスタスタと歩く。








スタスタ、スタスタ

私の後ろから聞こえる音は、ストーカーのようにしばらくずっとついてきていた。






また聞こえる声。

「こぶたチャン。呼んでんの、聞こえてねーのかな」

ひゃっ!





いきなり、後ろから首に腕を引っ掛けられる。

ぐーるーじーいー…

死ぬっ!





この攻撃の仕方は

…晴弥しかいないよぉっ!





「晴弥ぁ!?やめてよぉっ」

パッと振り向くと、私の首を締めているのは…晴弥じゃなかった。




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