噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「あ…れ?れれっ」

「こぶたチャン、オレの声忘れた?」

「何でぇ!?」




今、私の首を締めている人物。

それは…

clashのメンバーの一人…。タツだった!
声忘れた?って言われても、初対面だし。





少し長めの髪に、艶やかな黒髪。

眼鏡の奥に覗く、知的な瞳。今はサングラスだけど、ちょっとずらしてくれてるから…すぐにタツだってわかった。







もしや、タツも意地悪キャラ!?

知的イメージ漂うアイドルなハズなのにぃ~っ。

またイメージ壊されたっ。





泣きそうな顔してたからか、タツが私から腕を離してくれる。

「こぶた?」

「こ…こぶたじゃないですぅ。小春ですぅー…」

私がそう言うと、タツはお腹を抱えて笑い出す。

「ははっ、そーだった。小春だよなぁ!?悪い。間違えたー」




間違えたぁ?



っていうか、タツがここにいる事と



私に話しかけてる事自体が、間違いじゃんかぁ。



タツの笑いがおさまった頃、彼はサングラスをまた少しずらす。



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