再生
掲示板を後にして、さとしと新しいクラスへ向かった。


クラスにはすでにいくつかのグループができていた。

おそらく、一年から同じクラスの奴らで固まってたんだろう。

俺は明るく、一つのグループに話しかけた。
｢おはよー！今年度もよろしく〜！｣

｢堅じゃん！よろしく〜！あっ！さとしもよろしく〜！｣
一年から同じクラスの桜子と挨拶を交わし、俺とさとしは自分の席を探した。


席にはそれぞれ名前が貼られてある。
俺とさとしはひとまず自分の名前を見付け、席に座ることにした。


落ち着いたところで、周りを見回すと、みんな和気あいあいとおしゃべりしているようだった。
その中で、一人の女子と目があった。
メガネをかけたボブカットのその女子も目があったことにびっくりしたようで、お互い視線をそらした。



これが美嘉との出会いだった。
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