はるひなっ！

俺は学校近くのコンビニでパンといちごミルクを購入し、食べ歩きながら通学路を歩く。

ちなみに俺は超甘党である。特にコンビニのチョココロネといちごミルクの組み合わせは神だと思っているのだ。まぁどうでもいいがな。




学校が近くなり、校門の側の桜並木道を歩いていると、あまりの暖かさと心地よさに、俺は立ち止まった。

別に何か思う所があった訳じゃない。ただあまりの気候の良さに、やっぱりサボって昼寝でもしようかと考えたいた所だ。



――不意に、俺は背中に衝撃を感じて、そのまま前に倒れた。

やれやれ、今度はどこの馬鹿がケンカをふっかけて来たんだ。返り討ちにしてくれる、とか思いながら、俺は背後を振り返った。



――と、俺はそのまま言葉を失ってしまった。

俺の後ろにいたのが、馬鹿な不良ではなく、一人の女の子だったからである。

それはまさに「絶世の美少女」と呼んでも過言ではないくらいの女の子。




















そしてこれが、俺と桜井陽菜（さくらい ひな）の邂逅だった――