しゅわしゅわサイダー
「おいしっ・・・・・」
思わず口に出た。
炭酸がダルい体をスッキリさせて、
程よい甘みが体に染み渡るのが分かった・・・・・
「良かった。俺も好きなんだよね、サイダー。」
と言って
私の飲みかけのグラスを手に取って一口飲んだ。
「俺の名前は橘譲二。君の名前は?」
と、尋ねられた。
「河原玲花」
普段なら
初めて会った男に本名を教えるなんて絶対ないけど、
譲二には嘘がつけなかった。
なんでか分かんないけど・・・・・
嘘ついちゃいけない感じがしたんだ。