しゅわしゅわサイダー
レイカ
ボロ屋に戻って制服に着替えてると、ケータイが鳴った。
『涼』
リョウからだった。
「もしもし?どしたの?」
あたしの声に
自分から掛けてきたくせに、面倒くさそうに応える。
「んっ?・・・あぁ、昨日いくら電話しても出なかったから・・・・・」
死んでるかと思った
と、笑いながら言った。
心配してたなら、心配だって言ってくれればいいのに・・・・・
涼はバーテン。
彼氏でもなければ、友達でもない。
かといって、セフレでもない。
私をよく分かってくれる。そんな人・・・
遠くでも、近くでもない距離から・・・・・