溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~



さて。

今日で終了。
今週ずっと振り回されながら、濠の愛情を感じていた『宿題』もこれで最後になる。

いつものように、出勤の準備を終えてから。

テーブルの上の封筒を開く手がいつも以上に震えて、心臓もばくばくいってる。

最後の『宿題』にはどういう事が書かれているんだろう。

見たいような見たくないような…。
考えれば。

出張で離れているのに、何かと濠の事を考えてばかりの一週間だった。
それもかなり濃い。

濠に導かれたように会った人もいれば新しく実感した自分の感情…。

全部濠が仕組んだ事なのかな…。

最後の一通。

中には、いつものように綺麗な文字で書かれていて…。

「…あ。やだ…」

書かれていたのは、

『土曜日帰ってきたら
そのまま入籍するから。

式と披露宴は9月で予約入れてるから。

拒否権あるわけないし、とりあえず気持ちの準備しておくこと

そして。

一生俺を愛する事が最後の宿題。

俺も…かなり愛してる』

俺もって…。
本当に自信あるんだな。
私が濠を愛してるって。

確かに濠が私を想うよりも何倍も大好きで愛してる。あれだけ離れようと別れようとしたのに、結局私が今いるのは濠の部屋。

そもそも、私から濠の側から離れるなんてできないって納得してしまっただけで。

そして、濠には私を簡単に手放すつもりはないってわかった。

もしも、私への罪悪感が全くなくて。
単純に私を愛してるなら…。

それって、私には望めない希望なのかな。

出会いが入院中じゃなくて、健康な私になって仕事もして…。
濠と合コンかなんかで出会ったりして。

一切しがらみのないフラットな出会いをしたかった。そして愛してるって言い合いたかったな。

できるなら。濠のお見合いの相手が私だったら。

なんて。

もしもそうなら、濠…。

それでも私を選んでくれてた?
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