溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
「大丈夫だから…。
私はもう健康なんだから心配しないで。
濠こそ気をつけてね。
…お仕事頑張ってね」
濠の背中に回した手に力をこめると、私より強い力で抱きしめてくれた。
「透子…」
「…なに?」
「透子…」
「濠?どうかしたの?」
私を抱きしめたままに、首筋に感じる痛みと吐息。
いつも、出張に出かける時には。
意識してかどうかはわからないけれど、普段以上にあっさりと出かけるのに…。
今朝はなんだか勝手が違って戸惑ってしまう。
心なしか濠の体が震えているようにも思えるよ…。
「…宿題。出しとくから」
「え?」
不意に耳元に聞こえてくる言葉。
切ない声音が少し不安を煽る…。
「一日一つ。宿題を出してるから、ちゃんと解いて連絡しろ」
「は…?」
濠の体から顔を上げると、優しく笑う濠の視線とぶつかる。
「ちゃんと真剣に解いて」
わかったか?
と頭を撫でる濠は今まで見た事がないように穏やかに…笑っていて。
どこか泣いてるようにも見えた。
「寝室のドレッサーの上を後で見てみろ。
きっと俺がいない間寂しがってる暇なんてなくなるから」
何かを秘めた言葉に。
ただ見つめ返すしかできないけれど。
思い詰めてる濠の言葉に。
もしかしたら…。
知ってるのかな…。
私の決意を感づいてるのかな…。
謎を残したまま、深いキスを私に落として。
濠は出かけて行った。
私はもう健康なんだから心配しないで。
濠こそ気をつけてね。
…お仕事頑張ってね」
濠の背中に回した手に力をこめると、私より強い力で抱きしめてくれた。
「透子…」
「…なに?」
「透子…」
「濠?どうかしたの?」
私を抱きしめたままに、首筋に感じる痛みと吐息。
いつも、出張に出かける時には。
意識してかどうかはわからないけれど、普段以上にあっさりと出かけるのに…。
今朝はなんだか勝手が違って戸惑ってしまう。
心なしか濠の体が震えているようにも思えるよ…。
「…宿題。出しとくから」
「え?」
不意に耳元に聞こえてくる言葉。
切ない声音が少し不安を煽る…。
「一日一つ。宿題を出してるから、ちゃんと解いて連絡しろ」
「は…?」
濠の体から顔を上げると、優しく笑う濠の視線とぶつかる。
「ちゃんと真剣に解いて」
わかったか?
と頭を撫でる濠は今まで見た事がないように穏やかに…笑っていて。
どこか泣いてるようにも見えた。
「寝室のドレッサーの上を後で見てみろ。
きっと俺がいない間寂しがってる暇なんてなくなるから」
何かを秘めた言葉に。
ただ見つめ返すしかできないけれど。
思い詰めてる濠の言葉に。
もしかしたら…。
知ってるのかな…。
私の決意を感づいてるのかな…。
謎を残したまま、深いキスを私に落として。
濠は出かけて行った。