溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
そんな思いを隠すように笑って

「人見知りの恥ずかしがり屋だから、お手柔らかに頼むよ」

明るく言った。

そんな俺をじっと見つめる雪美の視線を感じながら。

大切な同期の雪美だけれど…その視線を受け止める事はできない。

「さ、そろそろだな…」

残して行く透子を思いながら、俺はフランスへと。

一週間後に透子を信じた賭けに勝っている事を祈りながら。

愛しているよ。

これから何度も。

笑顔で言えると信じながら。

昨日仕事を休んで慌てて準備した透子への宿題が、頑なな透子の心をほぐしていると。

信じて。
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