溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
後から聞いた話。
10年前、再会した濠には遊んでる女の人が何人かいたらしい。
身体を重ねる関係の人も複数いて、怠惰な恋愛をしていた。
そんな関係に満足できないまま、いつも私の影を追っていて、高校生の頃に私の体を追い詰めた事に苦しみながら…その苦しみが愛情だと確信がもてないままに私を探していたらしい。
偶然再会した瞬間。
「離したくない。つかまえたい」
と強く感じるのと同時に手を伸ばして、私の腕を掴んだ…。
驚いた私だったけど、濠の顔を見た途端に溢れる想いに逆らう訳もなく。
その想いが愛だと…揺らぐ事はないと体中が叫ぶのを感じて。
5年ぶりの再会なのに。
その瞬間から私と濠は恋人同士になった。
「透子」
殆ど初めてに近い濠の声を聞いて、暖かい涙が止まらなかった。
「…透子ちゃんの体…」
健吾さんの話に顔を上げると、
「心臓が悪くて手術の跡があるんだよね…」
「あ…はい。結構ざっくりと」
「柚も…」
一旦言葉を切った健吾さんは、懐かしい目をして
「柚も事故のあと何度か手術して、体中に傷跡があるんだ。
だから、花嫁衣装を試着させる時に
『係の人が傷の事に触れないように』
ってお願いしたんだ。
濠は
『わかった。透子の衣装合わせには俺以外立ち会わせないようにしよう。でも、傷跡なんてどんだけあっても生きて側にいてくれるだけでいいのにな』
って真面目な顔で言ってたな」
10年前、再会した濠には遊んでる女の人が何人かいたらしい。
身体を重ねる関係の人も複数いて、怠惰な恋愛をしていた。
そんな関係に満足できないまま、いつも私の影を追っていて、高校生の頃に私の体を追い詰めた事に苦しみながら…その苦しみが愛情だと確信がもてないままに私を探していたらしい。
偶然再会した瞬間。
「離したくない。つかまえたい」
と強く感じるのと同時に手を伸ばして、私の腕を掴んだ…。
驚いた私だったけど、濠の顔を見た途端に溢れる想いに逆らう訳もなく。
その想いが愛だと…揺らぐ事はないと体中が叫ぶのを感じて。
5年ぶりの再会なのに。
その瞬間から私と濠は恋人同士になった。
「透子」
殆ど初めてに近い濠の声を聞いて、暖かい涙が止まらなかった。
「…透子ちゃんの体…」
健吾さんの話に顔を上げると、
「心臓が悪くて手術の跡があるんだよね…」
「あ…はい。結構ざっくりと」
「柚も…」
一旦言葉を切った健吾さんは、懐かしい目をして
「柚も事故のあと何度か手術して、体中に傷跡があるんだ。
だから、花嫁衣装を試着させる時に
『係の人が傷の事に触れないように』
ってお願いしたんだ。
濠は
『わかった。透子の衣装合わせには俺以外立ち会わせないようにしよう。でも、傷跡なんてどんだけあっても生きて側にいてくれるだけでいいのにな』
って真面目な顔で言ってたな」