*銀狼-ギンロウ-*
「よお!カイ、久しぶりじゃねぇか!」


後ろまでバイクを走らせると、コウが俺に向かって手をひらひら振っていた。

近くには俺のチームの奴らが数人倒れている。
当然名前は分からなかった。


「てめぇ!よくも俺らんとこの奴らに手ぇ出してくれたな!」


俺はコウを睨みつける。


「まぁまぁ、そんな怒るなよ、カイ」

「てめぇのせいで怒ってんだよ!」

コウは不気味に笑う。


「カイ。俺はね。今日お前が彼女を連れて走るって噂で聞いたもんだからー」


コウは俺に近付いた。


「ただその彼女見たかっただーけ♪」


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