*銀狼-ギンロウ-*
ー「カイ?カイっ!」



ったく、うるせぇなぁ。
何か声、聞こえる。



せっかく気持ちよく寝てたのによ。
起こすなよ、バーカ。



やっぱり…まだ…寝よ…。



「カイ!カイ!カイ!」



ああー!うるせぇ!いい加減にしろ!




「カイ…?」



そう叫んだかと思うと、俺は目を覚ましていた。


天井は真っ白。

俺の周りにはたくさんの男と、ひとりの女。


「事故にあって…3日間生死をさまよっていたんですよ」


看護師さんが口を開いた。


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