*銀狼-ギンロウ-*
「うん…」

「きっとみんなもそう思ってると思う。カイさんは何か冷たいとこあるし、俺たちに興味なんて無いっぽいけど。でも強いし、なんだかんだ言って頼りになるし意外と優しいとこもあってさ」

「うん…」

「何より俺たちのこと大事にしてくれてんだよな。名前覚えてなくても」

ルイは笑いながら言った。

「学校で居場所無かった俺に、『俺のチーム入らねーか?』って誘ってくれたのもカイさん。…マジで俺、憧れてたんだな。カイさんに…」


ルイが泣きそうな顔をするから、アタシはたまらなくなってルイを抱きしめた。



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