*銀狼-ギンロウ-*
何十分ここにいるだろう。
みんなは話したりバイクをいじったり…
あたしが連れて来られたバイクが何台も停められている小汚い倉庫はこのひとたちの溜まり場らしい。



「おい」


低い声に振り向くと、カイだった。


「…なに?」


「お前誰に物言ってんだ。敬語言え」


「…何年生ですか?」


「高3だ」


…チッ。


「隣座るぞ」


「どうぞ」


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