*銀狼-ギンロウ-*
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「カイ~!今日のお土産はぁ~」

あれから2週間経ったが、サヤカは毎日欠かさず見舞いに来てくれる。

「なんだよ」
俺はクスクス笑いながらサヤカを見つめる。

「アタシの数学の課題~!カイやってぇ」

俺はサヤカの頭を小突く。

「馬鹿か。てめぇのことはてめぇでやれ」

俺は記憶をなくしたけど、勉強面の記憶はなくしていなかった。
それはホッとした。


「微分法?なにそれ」
サヤカは教科書を見ながら死んでいる(笑)。


「貸して見ろ。あ、面積出すやつか。これはさ、まず…」

出来るだけ俺は分かりやすく教えようと頑張る。


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