*銀狼-ギンロウ-*



「サヤカ!」


俺はサヤカを見つけると、すかさずサヤカの腕を掴んだ。


「カ…カイ?」


サヤカの顔は驚愕から涙に変わった。


「もしかして…カイ?雰囲気が…」

「俺だよ。待たせてごめんな」


俺はサヤカを見つめた。


「あん時迎えに行けなくてごめんな」

「そんなの…いいよ!アタシもうカイは戻らないんじゃないかって…」

サヤカは顔を俺の胸に埋める。


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