*銀狼-ギンロウ-*
「多分、俺の中にソイツまだいると思うからさ。俺は知っておきたいんだ」

アタシたち3人は頷いた。
リナを見ると、泣きそうな顔になっていた。


「よっし!カイ!みんなを集めろ!今夜は久々に度派手な集会やっぞ!!」

カイは大声で言った。


「紗耶香も今日は来い。今度はちゃんと俺守るからさ」

カイは笑顔で言った。

「…もういなくなっちゃだめだよ」

「大丈夫だよ!」


カイはリナに声をかけた。
「リナ!おめーは今日はルイの後ろのっけてもらえ!リナは旗持ちな」

リナは少しだけ微笑んだ。
ふっと息を吹きかけたらすぐ消えてしまうような、そんなか弱い微笑みだった。



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