*銀狼-ギンロウ-*
最後だから、リナを俺の後ろに乗せた。
紗耶香はルイの後ろに乗せた。
何故かリナはほっとけない。
“俺”は絡んだこと殆ど無い筈なのに。
「ほんとにカイは今日で最後なんだね…」
リナはかすれた声だった。
「ああ。でもいつでも会えるからなっ!時々お前らんとこに遊びに来るし」
「…うん」
リナは寂しそうに微笑んだ。
「…カイ」
「ん?」
「…カイが好き…」
「…うん」
「…“カイ”じゃないほうのカイが好きだったの」
紗耶香はルイの後ろに乗せた。
何故かリナはほっとけない。
“俺”は絡んだこと殆ど無い筈なのに。
「ほんとにカイは今日で最後なんだね…」
リナはかすれた声だった。
「ああ。でもいつでも会えるからなっ!時々お前らんとこに遊びに来るし」
「…うん」
リナは寂しそうに微笑んだ。
「…カイ」
「ん?」
「…カイが好き…」
「…うん」
「…“カイ”じゃないほうのカイが好きだったの」