*銀狼-ギンロウ-*


「で、結局お前は何がしたい訳?」

俺は要を睨みつける。

「俺の女をわざわざ見にきただけじゃねーだろ。…何か他に用事があんじゃねーのか」


要はニヤニヤ俺を睨みつける。


「ねぇ、カイさん」

「…あ?」

コイツに名前で呼ばれるなんて、ゾッとする。


「俺達の出逢いを覚えてる?」


…忘れるわけがない。

それは、二年前ー。


< 201 / 223 >

この作品をシェア

pagetop