*銀狼-ギンロウ-*
「カイの悪口言わないで!アタシがカイの女よ!親がいないことがいけないことなの?てかあなたは何?カイを苦しめたいの?カイのこと好きだったんじゃないの…?」

紗耶香は泣きながらもう叫んでいた。
…抱きしめたい位愛しかった。


「…憧れだった。カイさんは。だから憎い」

「ただの嫉妬と羨望だよ、そんなの」
「うん、分かってる。だから全部壊してやりたい。カイさんが大切にしているもの全て」

え…?

「カイさんも俺と同じ気持ちを味わえばいい…」


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