*銀狼-ギンロウ-*
「そういえば、さぁ」

「あ?」

「コレ。ほんとに彫ってるの?」

カイの肩には天使の羽の入れ墨。

「まぁな」

「カイが天使の羽って。似合わない」

「うるせーな、てめーはいちいち」

カイはアタシの頭をわしゃわしゃかきむしった。
おかげで髪は、ボサボサだ。

「何すんのよぅ~」

「いい加減寝とけ」

カイに抱きしめられた。


…カイの匂いは好き。
こうしてると落ち着くから。

カイとするのも好き。
孤独じゃないと実感出来るから。


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