*銀狼-ギンロウ-*
「…おはよ」

目が覚めると、カイがアタシを見て笑っていた。

「…いつから見てたの」

「ずーっと。紗耶香よだれといびきすげぇな。俺ほんと萎えたわ」

アタシはカイを思いっきり殴ってから洗面所へ向かった。



今日は日曜日。

カイは今日何するんだろう。


化粧を終えて部屋へ戻るとカイはもう着替えて帰る準備が整っていた。


「早くしろ、帰るぞ」


うん、分かってる。
セフレのルールちゃんと分かってるつもりだよ。


カイのプライベートには関わらない。


アタシたちは、カラダ、だけ。


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