*銀狼-ギンロウ-*
「カーイっ」


アタシはカイがいつもいる溜まり場の部屋に入った。


「あ?」

カイはいつもと同じようにアタシを睨んだ。


アタシはカイの隣に座る。


「ね、さっき何でアタシのこと彼女って言ったの?特定の彼女は作らないんじゃないの?」


「…お前は俺の女だ」


「セフレじゃん」


「セフレでも俺の女に変わりはねぇ」


正直嬉しかった。


自分の中で何かが変わろうとしていた。



でもまだアタシはそれに、気付かないでいた。


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