*銀狼-ギンロウ-*
「えっ?ほんと?」

「ああ…」

アタシとカイはソファに座った。


嬉しい。
ねぇ、カイ、アタシ嬉しいよ…。


「…紗耶香」

「なに?」

「お前のこと抱きたい」


何故だか分からないけど胸が苦しくなった。
息が出来ない程に。


「え?あ、あの…」

「…抱きたくてしょうがねぇんだ」


気を、使ってくれてたのかな。
カイはカイなりに。


「アタシ汚れちゃったんだよ…?」


「お前を汚せるのは俺だけだ」

真っ直ぐな瞳に見つめられる。
その青い瞳はアタシを捕らえて離さない―…。


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