*銀狼-ギンロウ-*
サクがアタシの手を引っ張って。
アタシはサクの瞳から目が離せない。


「また戻ってくるから。ちゃんとサクのとこ、戻ってくるから」


そう。

アタシはサクの彼女。
忘れない。

もうカイとは何でもないんだから。


その前にカイはアタシのことなんかただのセフレとしか思ってなかっただろうけれど。


アタシは違った。


好きになった。


…好きだった。


うん、そう、過去形。


もうきっとカコ。


大丈夫。


アタシはサクと幸せになる。


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