白い薔薇
スタスタとその席に座ろうとした、その時……
「っ!」
隣のヤンキー野郎が、足を引っ掛けてきやがった。
まぁ、長年の仕事のおかげで、避けられたけど。
「手荒い歓迎だな、こりゃ」
「……運のいい奴」
ヤンキー野郎は悔しそうに顔を歪め、そっぽを向く。
こんの、ヤンキー野郎……むかつくな。
まぁ、どうでもいいや…。
それから、私は即効眠りについた。
「……ん、…瀬…さ…。……黒瀬さんっ!」
「あ?」
いきなり、誰かにでかい声で起こされた。
「おはよう、黒瀬さんっ」
……誰?
「私、吉田 凜 (ヨシダ リン)っていうの。よろしくね」
「…よろしく」