白い薔薇
No.2
朝、俺が教室に入れば、一気にしん…、と静まる。
中には、いや、殆どの奴らが俺のことを怯えた目でチラチラ見てくる。
あー、うぜぇ…。
俺はそれらを無視し、自分の席にドカッと座った。
「おす。今日もご機嫌斜めだな」
俺の肩を叩きながら、ニカッと笑う、俺の唯一の親友、悠紀斗。
悠紀斗は俺みたく染めてないが、立派な不良だ。
まぁ、俺と一緒にいるうちに自然に……かな。
なんだかんだで、悠紀斗もここらで有名になっちまった。
俺だって別になりたくなかったけど。
ただ、ケンカ吹っ掛けられたから、相手してやっただけ。
なのに、そいつらが弱くて。
で、他の奴らも噂聞きつけて俺のとこ来て。