白い薔薇


見間違えるわけがない。


あそこまではっきりとした白髪は、黒瀬しかいないだろう。


……てか、ここら辺て、不良とかが沢山いるんですけど。


何1人で歩いてんの?


俺、負けなしって言われてるけど、俺と対等に戦える奴なんて、山程いるんだからな?


向こうが俺に興味ないだけで、実際はどっちが強いのかわからないって奴もいるし。


そういう奴らに絡まれたら、どうすんの?


……なんか、すんげーイライラして来た。


そして気が付けば、黒瀬の後を追い掛けていた。


「………っ!」


ほら見ろ。


やっぱ、絡まれてんじゃん。


しかも、楽しそうだし。


あー、本当イライラする。


「……黒瀬っ!」
< 25 / 57 >

この作品をシェア

pagetop