白い薔薇
「黒瀬、夏輝」
素っ気なく。
でも、一応自己紹介はしておく。
「……じゃ、詳しい話は学校についてからしようか」
「はいよ」
楠木に連れられ、車へと乗り込み、そのまま学校へと向かった。
私が今日から通う学校……えーと、なんていったかな……、まぁ、いいや。
私が通う学校は、なんとまぁ、問題児がいるらしい。
どこの高校でもそうだろうが。
なんでも、ここいらじゃ大変有名な不良さんらしい。
別にどーでもいいけど。
でも、楠木の学校は結構頭いいらしいから、それなりに勉強は出来るんだろうな。
つーか、勉強なんかやってらんない…。
一応、アルヴァンファミリーのボスの養女として恥をかかないように、勉強は叩き込まれているのですが。