白い薔薇
でも、そんな私が、普通に生活なんかして、いいのだろうか。
手を、汚した。
例え、護衛相手を護るためでも。
人の命を奪ってしまいそうになった、この私が。
普通に生活して、いいのだろうか…?
ふと、皆が恋しくなった。
こんな時、父さんだったらなんて言ってくれるかな?
「楽しまなきゃ。せっかく、キミのお父さんがしてくれたんでしょ?」
……私は、ゆっくり頷いた。
そう、かもしれない。
最近、そのことで悩んでいたから、気分転換に思い切り、楽しんでみよう。
……もしかしたら、そういう意味も、含まれていたのかもしれない。
流石だな、父さんは…。