狼に近付いた兎
「男は狼なのよ、気をつけなさい〜♪」
なんて素晴らしい歌だ。
まさしくその通りだよ。
だけどね、諸君、気をつけるなんてしないで、避ければいいんだよ。
なのに…
「いちかッ!」
「梨羽ーー!」
「遅刻するよ。」
「そっちかよ!!」
「何を心配すんのよ、今更。」
高い金を払って入学させてもらった身の自分が、辞めたいと言ってすぐにやめれる訳ない。
梨羽は、分かってる子だ。
「大丈夫だよ、同じクラスじゃなければいいんだし。
大体、教室の数が足りなくて、校舎別らしいからさ。
会わないよ。」
梨羽は、さも当然のように言う。
ホント、神様、仏様。
女の子だけのクラスに入れてください。
「あそこが、クラス分けじゃない?」
人のかたまりがあって、なにやら掲示がされてる。
「あー、そだよ。行こッ。」
「んーと、高谷、た、た、た…。あった!Bだ。」
「あたしは…、X!?」
今年の緑山学園は、A、B、C、Dまでが女子クラス、E、F、G、Hまでが男子クラスで、Xが男子混合クラス。
「あ、はは…。」
なんて素晴らしい歌だ。
まさしくその通りだよ。
だけどね、諸君、気をつけるなんてしないで、避ければいいんだよ。
なのに…
「いちかッ!」
「梨羽ーー!」
「遅刻するよ。」
「そっちかよ!!」
「何を心配すんのよ、今更。」
高い金を払って入学させてもらった身の自分が、辞めたいと言ってすぐにやめれる訳ない。
梨羽は、分かってる子だ。
「大丈夫だよ、同じクラスじゃなければいいんだし。
大体、教室の数が足りなくて、校舎別らしいからさ。
会わないよ。」
梨羽は、さも当然のように言う。
ホント、神様、仏様。
女の子だけのクラスに入れてください。
「あそこが、クラス分けじゃない?」
人のかたまりがあって、なにやら掲示がされてる。
「あー、そだよ。行こッ。」
「んーと、高谷、た、た、た…。あった!Bだ。」
「あたしは…、X!?」
今年の緑山学園は、A、B、C、Dまでが女子クラス、E、F、G、Hまでが男子クラスで、Xが男子混合クラス。
「あ、はは…。」