狼に近付いた兎
神様なんて、いないんだよ。
いちか、15歳。
神様に、裏切られた気がしてなりません。
「…いちか、どんまい。」
何のフォローも出来ないよと言う顔で梨羽は、いちかを見ていた。
希望は…途絶えた。
「…なんでぇ!!」
5分の1の確率で、当たったわけで…。
MAX落ち込んでるいちかを横目に、梨羽は自分のクラスの教室に向かった。
仕方なく、あたしも行こう…。
「ようこそ、Xクラスへ。」
入るなり、急激に帰りたくなった。
銀髪のロン毛の人が、両手をあげで迎えてくれたからだ。
三年間やってけるんかぁ…。