キミとの恋の課外授業
「おばちゃんから聞いたんだよね。お前が泣いてたって」
お母さんの馬鹿っ!なんて余計な事を!
「そ、そんな事。とっくの昔に忘れたわよ」
なんか分からないけど、その事を認めたくなかった。
その事を認めてしまえば、それは、まるで…まるで、あたしが…
「お前さ…」
「なによ」
「お前…もしかして俺の事」
俺の事ってなによ?俺の事って!?
まさか、変な事言ったりしないよね?
まさかねぇ~。
「俺の事、好きだったのか?」
「えっ!?」
なんで!?なんでそんな事言っちゃうの!?
「そんな事!あるわけ…ないじゃん…」
うん。あるわけない。あたしが省にぃの事を好きだったなんて。
そんな事…あるわけ…
「俺さ。思い出したんだけどさ」
「何を?」
また、何を思い出したっていうのよ!?
どんだけ昔の事を覚えてるの!?