キミとの恋の課外授業
第3章
嫌い=好き
なっ…なっ…なにこれ!?
なんなのよ!?
唇に触れた柔らかなものが離れたあと
「お前なぁ…もう少し可愛い顔できねぇのか?」
呆れたような口調であたしの顔を覗き込む省にぃ。
「ちょっと、待って…。今、なにしたの?省にぃ…」
い、いま…アンタ、あたしになにしたの?
「い、いま…あたしに…キ・キ…」
体をプルプル震わせながら言うと
「キスしたけど。」
それがどうした?と涼しい顔で言う省にぃ。
「はいぃ~!?なんで!?なんで省にぃが、あたしに、キ・キ・」
「なんでキスしたかって?」
「そう!それ!」
意味分かんない!なんで?なんで、省にぃにキスされなきゃいけないのよ!?