キミとの恋の課外授業
授業が終わり、体育教官室の階段を上っていると
友達と一緒に話しながら歩いている里沙の姿が目に入ってきた。
少し疲れたねぇ~なんて話しながらタオルで汗を拭く姿に思わずドキッとした。
すると、俺の視線に気づいたら里沙が俺をチラッと見た。
たったそれだけなのによ。
なんだ?俺の心臓。まるで恋なんて初めてみたいにドキドキしてるよ。
俺って、もしかして重症か?
里沙は、ちょっとだけ、はにかんだ笑顔でニコッて笑うと、友達の方を向いて歩いていった。
まぁ、ここじゃ俺達。教師と生徒だからな。目立つ事はできないよな。
もし、そうじゃなかったら、俺、きっとさっきのアイツの事…抱きしめていたよ。