キミとの恋の課外授業

「おぉ~い。省吾。いつまで恥ずかしい事やってんだよ?」

あん?なんだよ?いいところなのによ。邪魔者がいた事、忘れてたよ。



「なんだよ?邪魔すんなよな」


そう言う俺を指差しながら


「省吾くんが怒った」とからかう剛。俺の悪友と、そして…


「本当、怒ってる」

なんて、ケラケラ笑ってるのが


「あっ!あの人!」


俺の腕の中から、顔を真っ赤にさせたまま、里沙が指差した女


「アイツは、剛の彼女だよ」


「えっ?」



まだ理解できてない様子の里沙。


「だから、コイツは、剛の彼女。一緒に歩いてたのも、久しぶりに付き合えって無理やり誘われたんだよ。

それに、2人で歩いてたんじゃねぇぞ」
「へっ?だって、2人で歩いてたよね?」

「お前たちには見えなかったかもしらねぇけど、俺達の前にしゃがんで靴紐結んでた剛もいたんだからな」

「えっ?そうなの?」


ったく。早とちりだっての。

それより、俺の事、信用無さ過ぎなんだよ。


「俺の事、ちゃんと信用しろよな」


ったく。お前しか好きになれねぇって言っただろ。




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