キミとの恋の課外授業
「里沙ぁ~一緒にやろう」
今日の授業はバドミントン。
ラケットとシャトルを持って恵美が駆け寄ってきた。
「うん。やろう。バドミントンなんて久しぶりだよねぇ」
恵美からシャトルを受け取り省にぃ達から少し離れた場所で打ち始めたあたし達。
とにかく、バドミントンに集中しよう。
「いくよう」
パァーン!パァーン!とシャトルが弾む音が体育館に響いて
心地よい汗が額を濡らしていく。
うん。いい感じ。このままバドミントンを楽しめばいい。
そう思ったのに…。
「ねぇ、石澤先生って彼女いるの?」
未だに省にぃから離れない向島さんの声が聞こえてきて
あたしの耳は、次に聞こえてくるであろう
省にぃの言葉に聞き耳を立てた。