キミとの恋の課外授業
昼休み。屋上でいつものように恵美と一緒にお弁当を食べていると
「里沙、まだ顔がにやけてるよ」
あたしの顔をニヤニヤ見つめながら言った。
「なっ!?そんな事、ないよ!」
「そんな、隠さなくったっていいよ。石澤先生が“彼女いる”って言ってくれたの
凄く嬉しかったくせに、この幸せものぉ~」
素直になりなよって、あたしの腕を肘で小突いた。
「ムフッ…そんな事ぉ~あるかなぁ~」
恵美の言葉に、思わず顔が緩んでしまう。
あぁ~そうかぁ~あたしって幸せものなんだぁ~。
省にぃの言葉を聞いただけで、こんなに気持ちがウキウキするなんて
あたしって、もしかして単純なのかな?