キミとの恋の課外授業

ウキウキ気分のまま、弁当を食べ終わって恵美とお喋りしながら

屋上を後にして教室に戻ろうと階段を降りていると


「先生…好きなんです。付き合ってください」


人気のない踊場付近にさしかかった時

女の子の声が聞こえてきて

あたしと恵美は、息を呑んで足を止めた。


「これって…完璧に告白だよね?」


ドキドキしながら恵美に言うと、恵美もウンウンと頷いた。


「どうしようか?」

「なんか気になるね」


コソコソ話しで見つからないように壁にピタリと背中を付けて息を潜めていたら



「悪い。俺、彼女いるから。ごめんな」


相手の声が聞こえてきて


あたしの心臓は、激しく動揺した。




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