キミとの恋の課外授業

「里沙…?」

「ごめん…あたしが泣いても、どうにもなんないの分かってるし…変だって分かってるけどさ…」


泣いてる女の子見たら…あたしが傷つけてしまった気がして…。


胸がチクンと痛むんだ。


「変だよね…?あたしが振られたわけじゃないのに…ヘン…だね…」



アハハハって…苦笑いした時だった。

「そうだよ。お前が泣いてどうすんだよ?」



壁から顔を出して切ない瞳でバァーカと呟く省にぃがいた。



「なんで?いんの?」


驚いて省にぃを見上げると


「お前の顔がチラッと見えたんだよ」


あたしの額をツンとすると恵美に「ごめん。2人だけにしてもらっていい?」と頼んだ。




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