キミとの恋の課外授業
「ねぇ、省にぃ…」
「なに?」
「あたしさ…省にぃの彼女で…いいんだよね?」
「はぁ?お前、なに言ってんの?」
「だってさ…」
だって…、さっきの女の子ね…チラッと見ただけだったけど
凄く…可愛いかったんだ。
あたしより…ずっとスタイルもよくて…横顔しか見れなかったけど…
女の子のあたしから見ても…惚れちゃうぐらいの可愛い子だったんだ。
きっと、周りから見たら、あたしより、その子がお似合いだと思う。
きっと…。
だけど…省にぃの隣にいるのは、彼女じゃなくて、あたしなんだよね。
「省にぃ…あたしさ…」
「なに?」
「あたし…可愛いくなるね」
「えっ?」
「あたし。可愛いくなる」
決めた。あたし、もっと可愛いくなる。省にぃに釣り合うぐらいに。
今より、もっと可愛いくなるよ。
いつか、彼女があたしが省にぃの彼女だと分かった時に、彼女に認めてもらえるぐらいに。
可愛くなるんだ。