キミとの恋の課外授業
「松田さん。ちょっと」
HRが終わったあと、俺は友達と帰ろうとしていた里沙を呼び止めた。
「なんですか?」
生徒としての顔で、俺に接してくる里沙。
里沙なりに、俺の事を考えてくれているんだろう。
その気持ちが嬉しいもあり、切なくもある。
「きょう、悪いけど資料作るの手伝ってくれないか?」
もちろん。これは里沙との時間を作る為の口実。
本当は里沙の家に行きてぇけど。
実習終了まで残りあと3日。
やることがありすぎて、里沙の家まで行く時間がない。