キミとの恋の課外授業
「ねぇ、先生。このプリントまとめればいいの?」
誰もいなくなった放課後の教室。
里沙と2人でプリントをまとめている時も、里沙は俺の事を“先生”と呼ぶ。
ここは学校だから、しょうがないって分かってるさ。
「2人なんだからさ“先生”って呼ぶのやめねぇか?」
つい、本心が出てしまった。
だけど里沙は
「ダメだよ。誰か来たら困るもん」
だってさ…。分かってるさ…そんな事ぐらい。俺だって、分かってるんだよ。
だけどさ…止められない想いっていうもんがあるんだよ。
俺は、ギュッと後ろから里沙を抱きしめた。